アテネ五輪 高校野球 −技術の功罪−

開会式は、途中で寝ました(笑)。まだ、聖火点灯の場面は見ていません。


週末と言うこともあり、夕方以降のテレビはアテネ一色ですね。
各競技、どこが生中継をしているのかよくわかりません(笑)。
NHKの放送で、フジテレビの三宅アナが実況したりと、面白い状況も発生しています。


今日は、高校野球では東北高校が2回戦に臨み、
五輪では柔道の女子48kg級、男子60kg級と、
注目すべきプログラムが目白押しでした。


どちらの中継も、アップ画像が多すぎやしませんか?
柔道女子決勝では、試合終了直後に優勝者のアップ画像。
決定的な表情を生放送できるかもしれない大チャンス。


確かに、優勝は確定的なわけですが、
優勝が確定するのは、両者向き合い、主審が判定をコールする瞬間ではないのでしょうか。


おそらく、優勝者が喜びを爆発させるのも、
そうした儀式が終わってからであろうことは想像に難くありません。
しかし、NHKは優勝が確定する場面ではなく、その時を待つ勝者のアップに終始したのですね。


高校野球も同様です。
今日の東北対遊学館では、最後のプレーは捕邪飛でした。
打った瞬間に、ゲームセットが確信できるようなプレーではありました。
しかし、その瞬間に至るまでの間に、大会屈指の投手の表情を映し出す必要がありましょうか。


思うらく、現在のテレビは至る所に筋書きがあるように思います。
ドキュメンタリーでもしかりでしょう。
そうした中で、スポーツこそ筋書きのないドラマの王道であり、
視聴者がそこに感動を求めるのも、当然のことと思います。


視聴者が感動を求めている以上、NHKもその感動を増幅させる演出をするのは、
当然の努力と言えましょう。
ただ、それがNHKの道でしょうか?
冷徹なまでの生ドキュメンタリーを求める私は置いてけぼりですか?


NHKには他にも注文がありますが、それはまた明日。