甲子園

高校野球、夏の全国大会が真っ盛りですね。
私は小学校の高学年から中学にかけて、熱心に見ていました。
その後は見る暇もなくなり、遠ざかっていたのですが、
去年の春、東洋大姫路花咲徳栄の死闘を見て、再度火が付きました。

はっきり言って、上記の投手戦や、松坂擁する横浜とPLの死闘など、
高校野球には、看過できない問題があります。
抜本的な改革が必要です。

ただ、本日は、違う視点で。

私が高校野球を観戦するのは、ほとんどTV上です。
それもNHKが大半です。
で、そのNHKのアナウンサーや解説者が面白いのですね。

以前は、特定の高校の試合とか、たまたまやってたから、
といった感じで見ていたNHKの放送ですが、
よく見ていくと、アナウンサーの技量に大きな差があることに気づきます。

大抵のアナウンサーは大過なく中継をするのですが、
一部のアナウンサーは、かなり細かい野球論を前提に話を進めます。

例えば、試合終盤、かなりのビハインドを背負ったチームの1塁ランナーが盗塁をしたとします。
普通のアナウンサーなら、地方大会での盗塁記録などを引き出してやり過ごしますが、
やり手アナウンサーは、「この場面で盗塁ですか!」と驚いてみせるのです。

今大会でいえば、8/11、左土原高校の1回戦、1回裏の攻撃、
いきなり相手を畳みかける攻撃を見せたときでした。
三塁走者が本塁との挟殺プレーにあい、三塁手から捕手にボールが送られたとき、
そのボールが走者にあたりました。

当然走者は本塁に突入し、生還かと思われたのですが、主審の判定は守備妨害。
走者は、三本間の線上を直進し、各野手の捕球に走者は関与したようには見えませんでした。
単に、三塁手の送球が走者に当たっただけであり、
私には、幸運にも生還と思ったのですが。

こんな状況を普通のアナウンサーだったら、どう表現したのかと興味深くなりますが、
実況のアナは通でした。
今のが守備妨害かと狼狽した様子。事実を伝えなければならないアナウンサーとしては、
明らかに守備妨害ではない状況に納得がいかなかったのでしょう。

しばらく、うろたえたアナも、理不尽な判定を引きずるわけには行かないと思ったのか、
その後は、その判定に触れることもなく番組を進行しました。


私は、このようなアクシデントが発生しやすいアマチュア野球たる高校野球に期待しているのかもしれません。